Japan

蔦屋重三郎展とべらぼう散歩

実はワタクシ昨年までの人生で、NHKの大河ドラマを年間通して全部見倒した作品は2004年に放送された「新撰組!」だけでした。日曜の夜8時に在宅してテレビの前にいるという習慣が全くなかったんですよね。なので、巷で噂になっていた「龍馬伝」やら「真田丸」やら「鎌倉殿〜」やらも全く見ておらず、世間の話題についていけないことがデフォルトだったんです。されど先ほど述べた「新撰組!」だけは山本耕史クンが土方歳三を演じるってことと、好きだった東京サンシャインボーイズを主宰していた三谷幸喜の脚本だってことで、(その後も三谷さんの大河あったのにスルーでした(^0^;))これはもう、絶対見なくちゃダメなやつだ!!と、毎週ワクワクしながら番組(録画だけど…)に貼り付いておりました。俳優陣もそれはそれは素晴らしく、堺雅人が演じた山南敬助の切腹シーンなんてもう泣けて泣けて(;。;)オダギリジョーの斎藤一とか、山本太郎の原田佐之助とか、野田秀樹、藤原竜也、佐藤浩市、橋本じゅん、髙橋一生とか、もう全員の名前を挙げたいくらいの心ときめく配役陣だったんですよね。でもこの作品、今はNHKオンデマンドでも見られないんですよね…_| ̄|○。出演者の逮捕が原因らしいのですが、早くまた見られるように復活してほしいなぁ。で、この「新撰組!」が終わった後には、ふたたび大河ドラマのことなどすっかり忘れてしまい、、、夜の繁華街とか、大きな声では言えないあちらこちらの場所に舞い戻って行ったわけです。それから大きく時がうねること20年。。。。なんと昨年放送された「光る君へ」で大河ドラマーの道へ華麗なる復帰を遂げたのです・・;:*:・。,☆゚’・:*:・。,やっぱ十二単衣ってパリコレもんよね〜。お部屋探しは賃貸寝殿造りよね〜。夫選びは通い婚よね〜。と、興味津々のツボだらけ。しかも今度はほぼ毎週リアルタイムでテレビにかじりつくという、きらびやかな街の灯りやこの世の春とはおさらばぇ〜♬の様相まで呈しております。いつのまにやらワタクシ、朝ドラと大河の話題で、重役クラスいやCEOのおじさまとも盛り上がれるまでに昇りつめたのであります。そんなわけで今度ばかりは「光る君へ」が終わった後も大河ウォッチングの手綱を緩めることなく、日曜日の夜8時にはテレビの前で歯磨きしながら体育座りをしております。さてそんな出戻りタイガーが迎えた2作目は言わずと知れた「べらぼう」です。しかも番組をより楽しむために「三ヶ月で学ぶ江戸時代」のムック本まで買い込み、田沼って誰よ?寛政の改革って何なん?という中学校卒業後はきれいさっぱり多摩川に流してきた、もともと貧困だった江戸時代の歴史を、川底から根こそぎ浚ってやるぜという前向きな姿勢で臨んでおります。そんなワタクシなので、このエキシビションはまさにまちかね山!行くしか中橋!でありんしょう♬

会場の中は第1会場と第2会場に分かれていて、テーマごとに作品が展示されています。

第1章/吉原細見・洒落本・黄表紙の革新

第2章/狂歌隆盛-蔦唐丸、文化人達との交流

ドラマに出てくる平賀源内のエレキテル(複製)、歌川豊春、北尾重政、大田南畝、恋川春町、蔦唐丸(蔦屋重三郎)の作品が展示されていています。こんなの残ってたのがすごい!

たぶんこのドラマを見てなかったら素通りしていたと思うのですが、「おぉ!これがそうかぁ〜」とひとつひとつに感慨深いものがあります。

第3章/浮世絵師発掘ー歌麿、写楽、栄松斎長喜

そしてここには喜多川歌麿、東州斎写楽、栄松斎長喜、葛飾北斎ら、そうそうたる絵師の作品がずらり。見応えたっぷりです。ここまでの所は写真撮影がNGです。

そしてお次は第2会場へ。ここからは撮影OKです。

写楽「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」(パネル)

写楽「市川鰕蔵の竹村定之進」(パネル)

歌麿「ポッピンを吹く女」(パネル)

江戸の街を再現した会場。奥の映像は季節ごとに次々変わります。

耕書堂を再現。こんな風に陳列されてたんでしょうか。

ドラマの写真やイラストも展示されてます。

小芝風花の瀬川花魁、キレイでしたよね〜♥もう出てこないの寂しいなぁ。

蔦重と歌麿。これからの展開が楽しみです!

さらにワタクシ、この展覧会だけではあきたらず、かつての新吉原がある浅草(台東区千束)にも行ってみました。そこへ行く途中にはこんな公園があります。

ドラマの中でも大文字屋が若木屋に「そのでけえ鼻の穴に猪牙舟蹴っこんでやらあ!」と言い争っていたときの、あの「猪牙舟」がこれです。金持ちはこの船に乗って吉原に行くのが贅沢な遊びだったとか。先の尖ったこの船が鼻の穴に入ったら顔面崩壊です。

これが吉原からの帰り道に遊女との名残を惜しんで振り向いた地「見返り柳」。でもあの時代からは何度か植え替えられているらしく、今はガソリンスタンドの前にスカスカな姿で立っているのがもの哀しい。。。

吉原大門の交差点。まぁ今は普通の道路です。

大門はここにあったそうです。想像通りここから先は風俗店がズラ〜と。

ずっと進んでいくと台東区とNHKが企画運営している期間限定の「耕書堂」が!
中には番組の関連グッズが色々売られています。ここに立ち寄ると「べらぼう」の観光スポットMAP(無料)がもらえるので、それを参考にしながらお散歩するのもお薦めです!

さらに歩いて行くと、吉原神社。番組の中に出てくる九郎助稲荷もこの中にあります。本来の場所は火災でなくなってしまったのだとか。

さて、ここからちょっとばかし歩いて荒川区の南千住へ。目指すはドラマの第一話にも出てきた「投げ込み寺」(浄閑寺)

ここに亡くなった遊女たちの総霊塔があります。あんなに大勢の遊女が非業の死を迎えたのにこんなに小さいなんてなぁ(;。;)その前には永井荷風の筆塚もありました。

「生まれては苦界、死しては浄閑寺」何ともやりきれないことです。

このあたりには樋口一葉の記念館もあるんです。「にごりえ」「たけくらべ」には吉原の遊女のことが綴られていますよね。個人的に五千円札はこの人の方がよかったなぁ。

べらぼうとは関係ありませんが南千住駅には鉄ちゃんの人気撮影スポットである「南千住車庫」もあるのですかさずパチリ(^|◎|〜☆。

そうそう、この辺りにはあしたのジョーで有名な泪橋があるのですが、橋はもう今はありません。交差点の信号にだけその名が残っています。そして全然似てないジョーの像も。。。

浄閑寺を出てからさらに先へ進むと千住大橋。ここから先は北千住で、雰囲気がガラリと変わります。

いやいや、よく歩いた。

今回は「お歯黒どぶ跡地」「エレキテルトイレ」「蔦屋重三郎と平賀源内の墓」などいくつかのスポットが見られなったので、近いうちにまたべらぼう散歩PART2を決行する予定です♬ではでは、また!

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      LULUCA
      ●copy writer(main job)●photographer(side job)●parallel carrier(side job)★2012年に突如夫が失踪(行方不明)。後にそのまま離婚。現在は社会人になった娘と共に、自由気ままな毎日を過ごしています。こんな私が写真と文章で表現する、デコボコな日々をご賞味くださいませ。