モロッコマラケシュ｜LULUCAのフォト文庫

ついに、今回の旅の最終目的地、マラケシュに到着しました！そもそもワタクシがモロッコへ行ってみたいと思ったのは、赤い街とも称されるこのマラケシュに心惹かれたからなのです。ジャマ・エル・フナ広場や迷路のようなスークを訪れてみたい！そう思ったのがきっかけでした。

さあ、旧市街の中に入って、ジャマ・エル・フナ広場へ向かいます。

ジャマ・エル・フナ広場は自分が想像していたほど壮絶なゴチャゴチャ感は少ないような気がしました…。ここまでたどり着く間にインパクトのある場所をたくさん巡ってきたので、耐性ができたのかも（笑）何と言いますか、日本のアメ横や年末年始の築地の方がギュウギュウしてる気がする。。。まぁ、夜になると屋台が増えて人出も増えるのでしょうけどね。

下の写真の二人組のおねえさんは、通りがかりのお客さんの手にヘナで勝手に絵を描いて料金をせしめるというご商売をされているようで、「広場では手を隠しておいてくださいね！」とガイドさんにも言われました。その他にコブラ使いさんとかもいらっしゃるのですが、写真を撮るにはチップが必要らしく、遠巻きに眺めつつ背後からパシャリ。（微妙に気が弱いワタクシ…）

シャウエンの建物や壁が青かったのと同様に、この街の建物や壁はマラケシュピンクと呼ばれている赤い色をしています。

こんな路地の雰囲気が好き！絵になりますね〜。

スーク（市場）の中はこんな感じです。

ワタクシこのスークでは、がんばって値切り交渉にチャレンジしてみました。
ローソクを入れるカラフルなランプの代金150dh（約2,250円）を100dh（約1,500円）まで下げることに成功。でも気合いがあればもっと下げられたと思います(^0^;)
しかし余りに低い値段で交渉するもので「あんたはベルベル人か（笑）」と笑われました。
笑うんならもっと勉強しろっつーの。

そしてジャマ・エル・フナ広場では、長さ20cｍくらいのナッツバーとヌガーバーの2本を値切り交渉。これも120dh（約1,800円）と言われましたが、最終日だったもんでワタクシもはや現金が50dh（約750円）しか残っておりませんで。。。その、なけなしの50dhを屋台の上に置いて「もうこれし金がねえっつーのよ！これで売って、売って、お願いよぉ〜」と諦めずに粘り続けているうちに他のお客さんがワラワラやってきちゃって、「ああ、いいよ、持ってけ！」みたいな顔で交渉成立♬まぁ、ビンボーな客に長くかまってらんねえってとこですかね（笑）でもこのナッツバーとヌガーバー、日本に持って帰って食べたらめっちゃ美味しかったんです♥もっとたくさんオトナ買いすればよかったなぁ。モロッコで食べたもので一番美味しかったと言っても過言ではございません。（ってか、ほかの食べ物があんまし好みじゃなかっただけですが…）

マラケシュはフランス人がバカンスで大勢訪れる場所としても有名な観光地です。だから、猥雑でごちゃごちゃしたイメージとは裏腹に、なにげにオシャレな雰囲気が漂っています。怪しさで言えばフェズの方がはるかに迷宮的で異空間な印象を受けました。

そして、マラケシュに来たら、ここにも行かなくちゃです。それはマジョレル庭園♬

ここは、もともとフランスの画家マジョレルさんによって造園された庭園だそうですが、彼の死後、かのイヴ・サンローラン氏が買いとり改修して今に至るのだとか。つまりは画家とファッションデザイナーの感性が入り交じった場所なわけで、オシャレにならないわけがない（笑）

マジョレル・ブルーと呼ばれる、鮮やかな青がテーマカラーになっており、この庭園には当然ながらイヴ・サンローランのブティックもあります。そのエントランス付近では、おそらくはフランス人観光客であろうかと思われるセレブ感満載のお嬢様方がモデルさながらにポーズをとって写真撮影をしております。その順番待ちの列にワタクシごときが加わろうものなら、名画の中にへのへのもへじが乱入するようなものでございましょう。

庭園の中にはサンローラン氏のお墓もあります。氏はこの庭園をこよなく愛し、終の棲家とされたそうです。

この日は3月だというのに暑さ30℃でした。だもんでワンコもこのありまさです。

正面に見えるのは、マラケシュのランドマークである「クトゥビアの塔」。昨年の地震では大変な被害を受けたそうですが、幸いにも塔が全壊するようなことはなく一部の破損だけだったとか。

そして「バヒア宮殿」にも行きました。緻密な装飾がとても美しかった・; :*:・｡,☆ﾟ’・:*:・｡,装飾のディテールをご覧ください。

この天井なんかため息物です♥所々に映えるブルーがきれい・; :*:・｡,☆ﾟ’・:*:・｡,

最後に宿泊したマラケシュのホテルは新市街にある★★★クラスの「パーム・プラザ・ホテル＆スパ」。室内はこんな感じでした。

新市街は旧市街とは全く違って、とっても現代的です。帰る前にショッピングモールのスーパーに行って、買い忘れたお土産品を物色。なんかいきなりの都会にビビるワタクシでした。

しかし、一番の高級ホテルだったにもかかわらず、カサブランカ発9:30の便に乗るために午前2時半くらいにはホテルを出なければならず＿|￣|○まったりとホテルのナイトライフを満喫することもままならず(^0^;)出発前にお部屋で食べた日清チキンラーメンmini（日本から持って来たやつ）が、美味しくてめっちゃ胃袋に沁みた〜。

とにかく、刺激的で、印象深くて、日常では得られない感動体験ができた8日間でした。
皆様も体力と好奇心さえあれば、きっと素晴らしい旅になるはずです♬

日本に戻ったら、モロッコが舞台になった映画作品を物色して、旅の想い出を反芻したいと思います。ちなみに2005年に上演された宝塚花組の「マラケシュ」という作品は大人のストーリで、とっても好きでした。サハラ砂漠で遭難した夫を探すためにマラケシュへやってきた妻と過去のある詐欺師との恋が描かれたせつない大人の物語です。演出家はお耽美で暗いお話がお得意の荻田浩一氏。砂漠のバラという化石があることをワタクシはこの舞台で知りました。だから今回本物の砂漠のバラに出逢えてめちゃ感激しました♥あ〜ほんとにあるんだ！って。